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      介護の言葉


パーキンソン病

特定疾患治療研究対象疾患の一つで、原因不明の進行性疾患です。手の震え、動作の緩慢、加速歩行、前傾姿勢等を特徴とします。


徘徊

心理的に不安定な状態で、さまよい歩くことを言います。痴呆症状の一つとして現れることがありますが、この場合は本人なりの目的を持っている場合が多くあります。徘徊時の転倒や事故などの危険性に対して、安全の確保にも注意が必要です。


廃用症候群

長期にわたって寝ていたり、活動性の低い生活を送ることによって起こる心身の機能低下のことをいいます。寝かせきりや低運動によって骨の萎縮や関節拘縮が起こったり、意欲や記憶力の低下などによって精神機能面での低下も引き起こします。障害に伴う活動性の制限のみならず、疾患の治療を目的とした安静でも、これが長期に及ぶと容易に廃用に陥るため、早期リハビリテーションは重要です。また、特に高齢者では日常生活においても廃用症候群に陥ることがあるため、生活全体の活動性を向上することも大切です。


バリアフリー

バリア(障壁・障害)を取り除くことを指します。高齢者や障害者の歩行、住宅などの出入りを妨げる障害がなく、動きやすい環境をいいます。今日では、バリアフリーは物理的な障壁を取り除くことだけではなく、制度的バリアフリー、心理的バリアフリー、情報のバリアフリー等、障害者を取り巻く生活全般に関連していると考えられます。


ピア・カウンセリング

同じ障害や問題を抱えた障害者同士が、水平的な関係の中で、お互いに心理的な支援を行うことです。「ピア」とは「仲間または同僚」と訳されることもあります。従来のカウンセリングよりも、対等性・共感性・受容性が重視されており、障害者のカウンセラーの養成が大きな課題になっています。


びまん性レビー小体病

アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症とともに認知症の原因の一つで、比較的新しい病気です。初期には幻覚や妄想が出ることがあり、そのうちに認知症の症状が現れ、さらに体が硬くなり、動作が遅くなり、小またで歩くなどの運動障害が出てきます。まだ原因は不明で、根本的な治療法はありません。


福祉用具

 高齢者や障害者の行動を補助するために工夫された道具を福祉用具と言います。
 「福祉用具法(福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律)」では、「心身の機能が低下し、日常生活を営むのに支障のある高齢者または心身障害者の日常生活の便宜を図るための用具、機能訓練のための用具及び補装具」と定義しています。


福祉用具購入

 自宅で介護する場合に必要となる福祉用具で、入浴または排泄に使うものなど、衛生的配慮から貸与に馴染まないものについては、償還払い方式で給付されます。これが福祉用具購入サービスで、購入費の9割が現金で給付されます。給付の対象となる福祉用具は指定されており、その中から限度額の範囲内(1年間に10万円)で購入されます。ただし、同一機器は、1年間で1回の購入しか認められていません。このサービスは福祉用具貸与サービスと併せて利用できます。


福祉用具貸与

 自宅で介護するときに必要な福祉用具を指定福祉用具貸与事業者からレンタルする場合に、そのレンタル料の9割を介護保険で給付するものが福祉用具貸与サービスです。レンタルできる福祉用具としては
車いすとその付属品・介護用ベッドとその付属品・じょくそう予防用具・体位変換器・手すり・スロープ・歩行器・歩行補助杖・痴呆性老人徘徊探知機器・移動用リフト
が定められています。指定福祉用具貸与事業者には、福祉用具に関して助言のできる専門相談員を置くことになっています。この相談員に、利用者や家族が相談して、適切な福祉用具を選択します。福祉用具は介護をする上で欠かせないものですが、購入するとなるとその費用はかなり高いものになります。この福祉用具貸与のサービスを上手に利用することで、利用者や家族の経済的負担を軽くすることができます。


訪問介護

介護が必要な高齢者や障害者の家へ、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問し、入浴、排泄、食事等の身体介護や、調理、洗濯等の生活援助といった日常生活上の世話を行うサービスです。このサービスを行うことによって、利用者が健全で安定した在宅生活を送ることができ、また、家族の介護負担の軽減を図ります。
 身体介護のサービス内容としては
排泄介助・食事介助・更衣介助・入浴介助・清拭介助・身体整容・体位変換・移動介助など
 生活援助のサービス内容としては
調理・片付け・洗濯・掃除・買い物 などがあります。
 身体介護と生活援助に区分され、時間数・時間帯によって利用料金が決められます。なお、利用対象者は、在宅の要介護・要支援者の他軽費老人ホームや有料老人ホームに入所している要介護・要支援者も含まれます。


訪問介護員(ホームヘルパー)

介護が必要な高齢者等の家庭等を訪問する者です。
 業務内容としては
入浴・排泄・食事等の介護・衣類の洗濯・住居等の掃除・生活必需品の買い物、関係機関等との連絡・生活・身上・介護に関する相談・助言などがあります。


ポータブルトイレ

移動可能な便器で、居室等に置いて利用が可能です。トイレまで行けないことや、失禁が起こるといった理由で、安易にオムツを使用するのではなく、適切なポータブルトイレを選択して利用することにより、排泄行為が自分で行えるようになり、心身機能の低下や自尊心の低下などを防ぐことが期待できます。


ホスピス

治療的効果がこれ以上期待できず、苦痛の強い患者に対して、安らかな死を迎えられるように援助するための施設です。死期の迫った患者が、家族やスタッフに支えられながら、自分らしい死の迎え方ができるよう、身体的、精神的にサポートします。



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