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      介護の言葉


在宅介護支援センター

在宅の寝たきりや痴呆性高齢者とその家族に対して、介護に関する総合的な相談を行う機関です。相談者のニーズに応じた各種の保健・福祉などのサービスを総合的に受けられるように調整し、提供します。また、介護機器の展示や使用方法の指導、地域住民に対するサービスに関する広報活動も行っています。ここには、ソーシャルワーカーや介護福祉士などの福祉関係の職員と、保健師や看護師などの保健関係の職員が置かれ、24時間体制をとっています。


作業療法士

身体又は精神に障害のある者に対し、積極的な生活を送る能力を獲得させるため、種々の作業活動を用いて行う治療、訓練、指導及び援助を行う専門職です。様々な生活障害をもった乳幼児から高齢者までを対象とし、医療機関、福祉施設、リハビリテーションセンター、保健所等で就業しています。


失語

構音器官や聴覚器官の障害がないのに、言語機能(言葉を話す、聞く、書く、読む)が選択的に失われた状態をいいます。運動失語(言語理解はできるが、自発言語が障害される)と、感覚失語(自発言語はできるが、相手の言語を理解できない)があります。


失語症

すでに獲得していた言語を話したり、聞いたり、書いたり、読んだりすることができなくなる障害です。失語症は記憶障害や知的障害ではありません。


指定居宅介護支援事業者

 ケアプランの作成を利用者に代わって行う事業を、居宅介護支援事業と言います。この事業所には必ずケアマネージャーが置かれ、ケアプランの作成やサービス提供事業者との連絡・調整をしています。


自閉症

主な症状として、環境がもつ情報を正しく意味づけられない、言葉の意味が理解できず共感的なコミュニケーションが取れない、行動の様式や興味の対象が限局されて、同じような行動を反復する、周囲のわずかな変化にも恐れや苦痛を感じやすい、などがあり、発達障害の一種と捉えられています。原因はいまだ解明されていませんが、遺伝及び親の育て方の不良については明確に否定されており、何らかの医学的原因による発達障害とされています。


社会福祉協議会

市区町村・都道府県及び中央(全国)の各段階に組織されている社会福祉法人で、通称「社協」と呼ばれています。
市区町村社協の主な活動としては、総合的な相談援助、ボランティア活動の推進、食事サービスや訪問介護、通所介護等があります。
都道府県社協では、各市区町村を通ずる広域的な事業、事業従事者の養成、研修、事業の経営に関する指導、助言、市区町村社協の連絡調整等を行っています。
全社協では、都道府県社協の連合体として設立されていて、社会福祉活動事業の全国レベルの推進役を担っています。


社会福祉士

社会福祉業務に携わる人(ソーシャルワーク専門職)の国家試験です。この資格を保持していなくても相談業務(ソーシャルワーク)はできますが、今ではほとんどの施設や事業所では、資格保持者が前提となってきています。
「専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害がある者又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業とする者」と定義されています。つまり、日常生活において、何かで困っている方や自分一人では解決できない方についてその相談を受け、その専門的知識と技術を用いて、困っていることが解決できるように支えていくことが主な仕事になります。


社会福祉法人

社会福祉事業を行うことを目的として、社会福祉法の定めるところにより設立された法人で、社会福祉事業の公共性から、設立運営に厳格な規制が定められています。自主的にその経営基盤の強化を図るとともに、その提供するサービスの質の向上及び事業経営の透明性の確保を図らなければならないこと、税制上の優遇措置がとられていること等の特徴があります。


償還払い

利用者が、いったん費用の全額(10割)を支払って、福祉用具購入や住宅改修を行った後に申請することで、介護保険の適用分(9割)が払い戻される制度です。払い戻しは、原則的に口座振り込みです。


褥瘡(床ずれ)

長時間、身体の骨ばった部分(臀部、腰、肩、かかと)等、同一部位に持続的な圧迫が加わり、血液の循環障害が生じて、皮膚、皮下組織が壊死することをいいます。寝返りのできない人、痴呆などのために自分で動こうとしない人、やせている人、尿、便失禁のある人、末期状態にある人などに生じやすいです。定期的に体位交換をし、栄養状態を良好にし、皮膚を清潔に保つなどして予防に努める必要があります。


ストレッチャー

移動の困難な人を寝かせたまま移送する担架車のことです。高さが調節できるものや折りたためるものなど、様々なタイプがあります。


生活の質(クオリティ・オブ・ライフ:QOL)

自分自身の生活に関する主観的満足感、安定感、幸福感などのこと。豊かさとは、物やサービスの多さのみで図れるものではなく、精神面での満足や幸福感なども含めて捉えられます。福祉領域においては、疾病や障害を持った高齢者や障害者が単に「生存」しているだけではなく、一人ひとりが主体的に判断し、自らが望む生活を送ることができるという視点で捉えます。


清拭

入浴できない要介護者の身体を、全身状態をチェックしながら、熱いタオル等で拭くことをいいます。身体の清潔を保ち、気分転換、精神の安定を図ります。清拭には、全身を一度に清拭する全身清拭と、体力に応じて部分的に行う部分清拭とがあります。皮膚面への刺激を与え、血行を良くし、褥瘡の予防や感染を防止します。


セカンド・オピニオン

医療現場において、患者が主治医以外の医師から自分の病状や診断、治療の方法などについての意見を求め、かつ主治医や当該医療機関がこうした行為を理解し協力することをいいます。インフォームド・コンセントが導入されているものの、同意を得ることに重点が置かれ、本来の「選択」(チョイス)意思が軽視されがちです。セカンドオピニオンは「選択」に至る過程をより明確にするために生まれたもので、専門家の多様な意見を聴いたうえで自己吟味し、自己決定がなされる必要があると考えます。


せん妄

意識混濁があり、かつ妄想や運動興奮や運動不穏などが加わり、ときに支離滅裂な独り言や行動が見られる状態を言います。とりわけ夜間に限ってせん妄状態が現れる場合を「夜間せん妄」といい、認知症を伴う場合にしばしば見られます。原因は様々であり、代表的なものではアルコール精神病や薬物中毒、手術後に見られるものもあります。


措置

社会福祉領域においては、行政庁が社会福祉の対象となる者に対して各法の規定に基いて、サービスの利用を決定するなどの行政処分をさします。措置制度は、戦後50年間、社会福祉制度の根幹でしたが、サービスの選択ができない等、現在の利用者ニーズにそぐわない面が多く批判されてきました。現在、措置制度を見直し、介護保険制度等、利用者と施設等のサービス提供者が直接契約を結ぶ「契約制度」への移行が進んでいます。ただし、措置制度がすべて廃止されるのではなく、やむをえない事情がある場合などを対象として、制度自体は存続しています。



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